北海道大学演習林試験年報;第11号

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冬期間の凍結を利用した砂利敷

桝本, 浩志;芦谷, 大太郎;大岩, 敏昭

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/73161

Abstract

砂利敷込み作業は砂利のない作業道路面に砂利を敷込む作業であるため、一般的には作業道路面の乾燥する夏期に行われる。しかし、夏期にあっても天候の不順等でなかなか路面の乾燥状態が続かないことも多く、砂利のない路面であるためダンプトラックの車両重星に耐えられなくなり、轍や穴ができ大型車両の通行すらできないほど路面が壊れることも少なくない。また、砂利敷込み箇所にいたるまでの運搬路のいたみも多くみられ、運搬距離が長くなればなるほどいたむ箇所も多く、そのため壊れた路面を均す作業や、砂利も必要以上の数量を使用する等、経費も多くかかる。 このことから、路面を壊さず砂利の敷込み作業のできる方法として、当林では昭和55年から冬期間の路面凍結を利用した砂利敷込み作業を試みているが、作業は経験的な判断にもとづいて実行されているのが現状である。そこで、この作業の妥当性を裏付けるデータとして除雪後の路面凍結深と気温の変化を測定し、両者の関係について若干の検討を試みたので、作業方法とあわせて報告する。

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