北方森林保全技術 = Technical report for boreal forest conservation of the Hokkaido University Forests;第24号

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野生生物による食害防止についての取り組み

和田, 信一;桝本, 浩志;芦谷, 大太郎;久保田, 省悟;前田, 昌作;土井, 一夫;大西, 一弘;前田, 純;野田, 真人

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/73110

Abstract

和歌山研究林(以下、研究林)では、ニホンジカ(以下、シカ)による植栽苗木の食害対策として、柵の設置をはじめ、防止に関する取り組みを行ってきた。しかし、近年まで大きな被害がなかった竹林においてもニホンイノシシ(以下、イノシシ)と思われる新たな食害が生じている。このような被害の拡大は、研究林が位置する平井地区や苗畑のある大川地区も同様で、農作物への被害が地域の深刻な問題となっている。当研究林は、里山に隣接して森林管理を行っていることから、シカの食害防止の取り組みに加え、イノシシやニホンザル、タイワンザル(以下、サル)などによる農林産物の食害防止対策を試みた。本報告では、被害状況や柵の設置などの取り組みを紹介するとともに、今後の問題点について述べる。

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