北方森林保全技術 = Technical report for boreal forest conservation of the Hokkaido University Forests;第32号

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中川研究林におけるアライグマの生息状況調査

浪花, 彰彦

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/73042

Abstract

我が国では、外来種であるアライグマが野生化し、農業等被害の増大や生態系への影響、人に対する衛生被害等が懸念されている。北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション中川研究林(以下、「中川研究林」と略す)の周辺町村においても、近年アライグマによる農業等被害額、自治体による捕獲数ともに増加しており、この地域でのアライグマの増加が懸念されている。しかしながら、アライグマの分布拡大を示す客観的なデータであるアライグマによる農業等被害額と自治体によるアライグマ捕獲数の情報は、主に農村部周辺のみで収集されており、人口密度の少ない森林部におけるアライグマの生息状況を把握するための情報はこれまで収集されてこなかった。中川研究林においても、近年アライグマの目撃情報等が増加しているが、研究林内でアライグマがどのように分布しているかという情報はこれまで得られていなかった。そこで、中川研究林におけるアライグマの生息状況調査を行った。

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