北方森林保全技術 = Technical report for boreal forest conservation of the Hokkaido University Forests;第33号

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定点画像解析と樹木フェノロジー観測を結びつける

平野, 祐也

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/73002

Abstract

樹木フェノロジー観測は、環境の変化が森林や樹木に与える影響の指標となることから、近年、全国的な規模で行われている。雨龍研究林における樹木フェノロジー観測は1994年に開始され、1998年に一部の観測木に変更があったが、それ以降は現在と同じ12本の観測木で16年間観測が継続されている。2007年には過去9年間の目視による観測データを、気象データと重ね合わせ、開葉・紅葉の時期が気温と関係していること、また、樹種による差があることが報告された(中嶋ら,2007)。しかし、目視による観測は、観測者によって観測結果が変わる短所があり、客観的な観測結果を得るために、デジタルカメラの撮影画像を合わせた解析を進めることが次の課題として残っていた。今回は、そのことを踏まえ、蓄積されてきた目視の観測データと定点観測による画像解析データを関連付けて、観測を定量化することを目的とした。

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