子ども発達臨床研究 = The Annual Report of Research and Clinical Center for Child Development;第13号

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小・中学生の生活意識と遊び : 札幌市の小学生・中学生の生活と意識についての調査Ⅱ

加藤, 弘通;水野, 君平;侯, 玥江;濤岡, 優

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/73671
JaLCDOI : 10.14943/rcccd.13.1

Abstract

本研究は「さっぽろ子ども・若者白書」をつくる会と北海道大学大学院教育学研究院子ども発達臨床研究センター・子ども発達支援部門が共同プロジェクトとして行っているアンケート調査から札幌市の小中学生の生活実態について報告するものである。なおこれまでの実態調査の結果については、太田・柳・水野・加藤(2016)、加藤・水野(2018)があり、本研究は、2017 年度冬期に行われた調査をもとに分析をしたものである。 本研究では、札幌市の小学生・中学生の学校・家庭・自己に関する意識の実態、およびその関連要因を明らかにするとともに、本年度は雪国における冬期の遊びの実態についても検討する。というのも、札幌市は日本国内でも有数の積雪量を誇る都市であり、1年のうち約半年間、子どもの生活は雪の影響を受けることになる。したがって、この間、雪が降らない他地域の子どもたちとは異なった生活、遊びの形態がとられることが予想されるからである。また体格や体力との関連では、北海道の児童生徒は肥満傾向児の出現率が例年、全国平均よりも高く(北海道教育委員会、2017)、特に小学生でその傾向が顕著である。さらに北海道の児童生徒の体力・運動能力の低さは、こうした肥満率の高さに起因しているという指摘もある(秋月・神林・森田・奥田・志手・石澤・中道・中嶋・新開谷、2015)。こうしたことには冬期における運動や外遊びの経験の不足が関連していると考えられる。 そこで今年度の調査では「冬に札幌の小学生、中学生はどれくらい友だちと遊んでいるのか」、また遊んでいるとしたら「どこで何をして遊んでいるのか?」という素朴な問いを解明することを課題とした。また併せて、遊びの経験の有無や種類が、学校や家庭における居場所感や健康状態、友人関係や自尊感情といった他の要因とどのように関連しているのかも検討する。

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