大学生の貧困観についての調査報告
由水, 瞳
Permalink : http://hdl.handle.net/2115/76883
Abstract
本稿は、2018年に大学生を対象に行った貧困観に関するアンケート調査の報告である。
今回の調査からは、貧困として最も強くイメージされるものは途上国や戦前の日本であり、医療や食べ物、電気やガスなど、生きていくために必須なものがない状態が貧困として高い割合で認識されていることが分かった。これらが「貧困」のイメージであることは概ね同意されていると言えるだろう。また、「貧困である人々がいる理由」として社会的な要因は非常に高く支持されたが、貧困から抜け出すためには個人と社会の両方の働きが支持されていた。貧困に対する社会の要因や責任が認識されているのは確かだが、貧困から抜け出すためには個人の努力も必要と捉える人も多い。
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