科学技術コミュニケーション = Japanese Journal of Science Communication;26号

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微小昆虫を用いた体験型サイエンスコミュニケーション : “アリ”を用いたサイエンスカフェの実践

吉澤, 樹理

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/77081
JaLCDOI : 10.14943/92751
KEYWORDS : サイエンスカフェ;体験講座;観察・実験;微小昆虫;アリ;Science Café;experience-based course;observation and experiments;micro insect;ants

Abstract

「サイエンスカフェみたか」は,NPO 法人くらしとバイオプラザ21 が企画するサイエンスカフェである.飲み物を片手にしながらのカフェスタイルで,サイエンスについての知識を深める目的で,主に医療,食糧,環境などの生物に関するテーマを取り上げている.本稿では,サイエンスカフェみたかで行った“アリ”を用いたサイエンスカフェの概要やその様子などについて実践報告を行う.アリを用いた観察や野外調査などのイベントはこれまでにも報告されているが,サイエンスカフェで取り上げられた記録はこれまでにない.また,私たちの身近に見られる“アリ”の具体的な観察方法や観察器具の使い方についての記録は少ない.今回,日本の広い範囲で観察でき,さらに微小昆虫である“アリ”を用いた体験型のイベントを紹介する.室内で行なったサイエンスカフェにおいて,“マクロレンズ”を用いることにより,参加者が個々に観察し有効に進めることができたと考えられる.また,サイエンスカフェ終了後のアンケートから,“アリ”を用いたイベントは体験型のサイエンスカフェでも実施可能であると考えられた.

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