經濟學研究 = The economic studies;第69巻第2号

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関税の雇用を通じた影響の分析

山梨, 顕友

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/77782
KEYWORDS : Small open economy;Optimal tariff rate;Unemployment

Abstract

関税が雇用に与える影響と,その厚生への影響を分析する。ヘクシャーオリーン型の貿易のモデルにおいて,労働市場の不完全性をサーチ理論によりモデル化した上で定常均衡を分析した。その結果,労働集約財に対する関税の賦課が失業率を低下させることが分かった。また,自由貿易の状態と比較して,労働集約財に対して限界的な関税賦課を行うことが厚生を改善する効果を持つことが分かった。選好と技術はコブダグラス型関数で表されることを仮定する。この雇用による効果は交易条件効果とは異なり,小国経済を仮定しても発生する。

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