日本語・国際教育研究紀要 = Journal of Japanese language and international education studies;第23号

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日本語初級段階における動詞導入順序とその発音指導

山下, 好孝;ラープスイサワット, ニダー

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/78164
KEYWORDS : 日本語教育;音声教育;アクセント;動詞の変化

Abstract

日本語動詞の発音に際し、正しいアクセント形式で発話する練習を三つの教育機関で行った実践報告を行う。 従来の日本語教育ではまず動詞の「マス形」が導入され、その後、「テ形」「ナイ形」「辞書形」等が導入されるのが普通である。しかしこの動詞の導入順では、個々の動詞形の正しいアクセント形式が導き出せないという問題を抱えている。そこで三つの教育機関の日本語既修学習者に対し辞書形から導入し、適切なアクセントの習得を目指す練習を行った。三つの日本語教育機関のうち、タイのモンクット王ラカバン工科大学では、授業の後、受講生にアンケートを実施した。そのアンケートの結果も報告する。 今回はまず動詞の辞書形自体の導入にTotal Physical Responseを用いた。これを用いることで、学習者にリラックスした学習環境を提供することができた。正しいアクセント形式での辞書形を導入したことで、その後の各変化形のアクセント形式が演繹的に産出することが可能となった。

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