研究論集 = Research Journal of the Graduate School of Humanities and Human Sciences;第23号

FONT SIZE:  S M L

日本語における修飾現象の再整理

段, 建秀

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/91096
JaLCDOI : 10.14943/rjgshhs.23.l253

Abstract

修飾は日本語の文成分の中で重要な機能であり,従来の研究ではその中身の形態や意味から様々な検討が行われた。本稿では,修飾を中心に,先行研究に基づき,連体修飾と連用修飾を分けており,それぞれの形態,意味,機能についてもう一度整理を行った。一般言語学の観点から,連体修飾は形容詞で,連用修飾は副詞であると認識されている。本稿では,これを大前提とし,連体修飾成分を「形容詞類」とし,連用修飾成分を「副詞類」として記述を行った。その結果,形態上から連体修飾に属さなくても,意味的には修飾にあたることがある。これにより,連体修飾の形態と意味・機能がずれているところがある。また,ある語句は連体修飾か,連用修飾か,場合によって変わることがあり,連続性を持っていることがわかった。

FULL TEXT:PDF