北海道大学大学院教育学研究院紀要 = Bulletin of Faculty of Education, Hokkaido University;第113号

FONT SIZE:  S M L

表現行為としての精神と身体,その社会・歴史的意味 : 行為から表現行為へ

佐藤, 公治

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/46994
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.113.109
KEYWORDS : 表現行為;ヴィゴツキー芸術論;バフチン言語芸術論;西田派表現行為論

Abstract

【要旨】本論では,表現行為,特に芸術的表現行為を人間精神の問題として位置づけることの課題とその可能性について論じる。具体的にはヴィゴツキーが『芸術心理学』と「俳優の創造 の心理学的問題について」で展開している芸術創造論,バフチンの「言語芸術作品における内容,素材,形式の問題」を中心とした言語芸術論についての理論的検討を通して,これらが芸 術的表現行為と芸術的創造の問題にどのような理論的貢献が可能であるかを検討する。さらに,表現行為を巡る問題として西田幾多郎と木村素衛の表現行為論が持っている今日的意義について理論的検討を行う。

FULL TEXT:PDF