アイヌ・先住民研究 Aynu Teetawanoankur Kanpinuye = Journal of Ainu and Indigenous Studies - 第3号

Language revitalization through lexical modernization and neologism-coining : The current state and future tasks of modernizing Ainu lexicon

Ijas, Silja

Permalink :  http://hdl.handle.net/2115/88326
JaLCDOI :  10.14943/Jais.3.117
KEYWORDS : Ainu language; Language revitalization; Language policy and planning; Lexical modernization; Neologisms; アイヌ語; 言語復興; 言語政策と言語計画; 語彙近代化; 新語

Abstract

危機言語を現代の日常生活で使えるようにすることは、言語復興の重要な要素である。しかし、ほとんどの危機言語には現代語彙がないから、意図的に作成する必要がある。多くの言語復興事業では、新語委員会を設立し、語彙近代化を担当している。アイヌ語復興においても語彙近代化は行われているが、そのプロセスやさまざまな取り組みについては、まだ包括的に分析されていない。本稿の目的は、アイヌ語復興においてすでにどのような語彙近代化作業が行われたか、どのような課題が残されているかを分析することである。分析は、アイヌ語をはじめとする先住民族言語の語彙近代化に関する先行研究をレビューすることによって行われる。その結果、いくつかの事業でアイヌ語の新しい語彙が開発されているものの、新語作りのためのガイドラインが確立されておらず、事業の成果のまとめも発表されていないことがわかった。本稿では、アイヌ語復興には、語彙近代化を調整する言語計画機関の設立が有効であることを主張する。


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