子ども発達臨床研究 = The Annual Report of Research and Clinical Center for Child Development - 第20号

心理検査の結果説明に関する調査 : 小児思春期外来の受診状況から

後藤, 大士;吉村, 拓馬;河野, 美帆;河野, 仁彦;岡田, 智

Permalink :  http://hdl.handle.net/2115/92669
JaLCDOI :  10.14943/rcccd.20.85
KEYWORDS : 児童思春期; 心理検査; 結果説明; Childhood and Adolescence; Psychological Testing; Explanation of Result

Abstract

 子どもの発達障害の臨床では,心理検査を用いた心理アセスメントが実施されているが,その結果については,必ずしも十分に説明されているとは言い難い。本研究では医療機関受診前に患者に実施された心理検査の結果説明状況について調査を行った。分析の結果,調査対象の61%は受診前に何らかの心理検査が実施されていた。また,知的水準が『境界知能・平均域』は,『IQ69 以下』に比べ,結果説明がされやすい(「知的能力に問題はない」等)一方,結果説明が「よくわからない」と認識されやすい可能性が示された。心理アセスメントの更なる活用のため,心理検査のフィードバック面接の適切なあり方について検討が必要と考える。


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