日本語・国際教育研究紀要 = Journal of Japanese language and international education studies;第26号

FONT SIZE:  S M L

北海道日本語センターによる地域日本語教育の取り組み

二通, 信子;阿部, 仁美;大井, 裕子

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/89088
KEYWORDS : 地域の日本語教育;日本語学習支援者養成;オンライン日本語教室;「やさしい日本語」

Abstract

本稿では、筆者らの所属する一般社団法人北海道日本A語センター(以下、センター)が2020年4月から2022年12月までに行った北海道における地域日本語教育の取り組みについて報告する。北海道においては、地域の日本語教室は札幌圏や、函館、釧路、旭川などの一部の地域に限定されており、道内市区町村の9割は、日本語教室がない空白地域となっている。そのような状況のなかで、センターは地方公共団体などの委託事業またはセンター独自の活動として、北海道全体を視野に入れて、日本語学習支援者の養成や地域の日本語教室開設へのサポート、遠隔地に散住する外国人のためのオンライン日本語教室、日本人を対象にした「やさしい日本語」講座などを行ってきた。本稿ではこれらの取り組みについて、その目的、内容、成果や課題などについて報告する。この3年間の取り組みは、筆者らにとってどれも新しい挑戦であり、現在も試行錯誤の過程にある。本稿は、北海道の地域日本語教育の現状を考えるための資料として、活動の経過をまとめたものである。

FULL TEXT:PDF