サハリンの言語世界 : 北大文学研究科公開シンポジウム報告集 = Linguistic World of Sakhalin : Proceedings of the Symposium, September 6, 2008;Proceedings

FONT SIZE:  S M L

Linguistic Features of a Japanese Variety in a Japanese Diaspora : An Evidence from a Sakhalin Japanese Speaker of Uilta

Asahi, Yoshiyuki

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/38296

Abstract

本稿は、日本語ディアスポラにおける言語変種に見られる言語的特徴を、サハリンに居住するウイルタ人によって用いられている日本語の樺太方言を事例に考察したものである。二拍名詞のアクセントに関する二つの調査データを用い、分析を試みた。これまでの研究から、ウイルタ人の用いるアクセントは一型であるという指摘がなされてきた。分析の結果,単語読み上げ時のアクセントには二つのアクセントがある一方、自然談話資料で用いられるアクセントには四つのアクセントがあることが示された。この二つの調査結果を生み出した要因について,アコモデーションなどと関連させながら考察した。

FULL TEXT:PDF