北海道大学大学院教育学研究院紀要 = Bulletin of Faculty of Education, Hokkaido University;第113号

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養育実践を学校に導入するために

伊藤, 崇

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/46988
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.113.21
KEYWORDS : 養育性;カリキュラム;真正活動;状況的学習論

Abstract

【要約】小論では,陳(2011)で主張された,子どもに養育性を形成する取り組みを義務教育課程に導入する際の前提について議論した。学校内の実践は,カリキュラムの達成を目標として組織化されている。状況的学習論はこれに対して,学習内容に有意味な文脈を与え,児童の動機づけを高めるためには,学校で習得される知識が実際に使われる「真正活動」(ブラウン・コリンズ・ドゥギド,1992)に基づいてカリキュラムを組織化すべきだとする。この考え方に基づき,コミュニティにおける「子育て」という真正活動を学校のカリキュラムに反映させるための道筋について提案した。

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