北海道歯学雑誌;第36巻 第2号

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睡眠時ブラキシズムと睡眠時無呼吸症候群は関係あるのか?

斎藤, 未來;三上, 紗季;山口, 泰彦

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/60958

Abstract

歯科領域の2大睡眠関連疾患として閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と睡眠時ブラキシズム(SB)が挙げられる.SBは多因子性とされ,ストレス,遺伝,薬物,他疾患など,様々な因子が関与していることが報告されているがいまだ不明な点が多い.近年OSASとSBの併発が示唆され,睡眠時無呼吸低呼吸(OSAH)発作はSB発現の寄与因子の一つとする考えがある1,2).一方で,両者の併発の頻度は少ないとする論文や3),SBは若年者の方が多いのに対し,OSASでは加齢がリスクファクターの一つであるという両者の好発年齢の相違などから,その関連に疑問を呈する意見もあり,両者の関連性については一定の見解が得られてこなかった.  本稿では睡眠ポリグラフ検査(PSG)と咀嚼筋筋電図を用い当教室で得られた知見4,5)を通してOSASとSBの関係性についての最新の考え方を説明する.

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