子ども発達臨床研究 = The Annual Report of Research and Clinical Center for Child Development;第11号

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重症心身障害児者の心理アセスメント

橋本, 悟

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/68821
JaLCDOI : 10.14943/rcccd.11.57
KEYWORDS : 重症心身障害;発達検査;Severe Motor and Intellectual Disabilities;Developmental Test

Abstract

心理学を専門とする職種の活動範囲は、ここ数十年の間に広がりを見せている。国家資格である「公認心理師」の本格的な始動も目前に迫り、社会の中で心理職が認められるようになってきたことがうかがえる。政策やメディア等で心の問題がクローズアップされることも増えてきた。しかし、それに伴って心理職に求められることが広範囲に及ぶようになり、学生時代の学習過程ですべてを詳細に網羅することは困難であると言わざるを得ない。即戦力が求められる現場では、各自が培ってきた基礎を試行錯誤しながら応用しなければならない。本稿の主題である⽛重症心身障害⽜を持つ人たち(以下、重症児(者))の入所施設もそのひとつであり、心理職の役割を明確に示す資料がまだ少ない。筆者も、心理士は何をなすべきかという問題と常に直面しているのが現状である。筆者の経験が心理職の役割を考える上での情報のひとつになればと思い、当施設での心理アセスメントに焦点を合わせて以下に報告する。

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