開拓使期建設の玉蜀黍庫の建築的考察
池上, 重康
Permalink : http://hdl.handle.net/2115/70345
Abstract
北海道大学「旧札幌農学校第2農場」敷地内にある穀物庫は、1877(明治10)年に建築されたとされる札幌農学校農黌園玉蜀黍庫を1911(明治44)年に現在地に移転改築したもので、そのバルーンフレーム構法を用いる建築的特徴から国の重要文化財に指定されている。この建物については、これまで越野武による簡単な報告がある程度で、遺構と関連史料を比較検討した建築的な考察は行われずにいた。本稿は、開拓使が購入した舶載農業書、同時期に建築された勧業課一号園内の玉蜀黍庫関連の資料と、現存の遺構に関するいくつかの資料とを比較検討し、創建時の札幌農学校農黌園玉蜀黍庫を復元的に考察するものである。
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