北海道大学演習林試験年報;第6号

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林道側溝の洗掘防止工法について

上浦, 達哉;小林, 信

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72806

Abstract

天塩地方演習林の河東35林班(中の峰団地)に、昭和59年に造林事業のための作業道が新設された。しかし、この団地は蛇紋岩地帯(当地方林の蛇紋岩土壌の特徴は土と礫が混在しており地盤が軟弱であるため春先の融雪水や大雨による地表面の流去水により細粒粒子だけが選択的に流亡することによって線状に深く侵蝕されやすい)にあるため側溝内の崩壊が著しい。 当初は横断排水(コン管)の増設により侵蝕を防止しようと計画したが、排水のための沢が少なく多量の土砂を含んだ水を周囲の造林地に流さなければならず、造林木の成育に対する影響が大きい。そこで今回はトドマツ造林地の除伐材等を利用して側溝内に丸太柵工を作設し、側溝の勾配を緩和し流速をゆるめて侵蝕を防止するエ法を施工した。

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