Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72885

各地方林とも現長期計画期も半ばすぎ、総括を行う時期にさしかかってきた。演習林全体の仕事の質の転換が試みられているなかで、事業量とりわけ伐採量の見直しは避けて通れない問題となっている。そのために、これまでの伐採に関する資料の整理とそれに基づく総括が迫られている。森林の現状の把握には標準地調査による蓄積量や空中写真による林相図の作成が行われてきたが、必ずしも十分有効な手段となり得ていなかったと思われる。 そこでひとつの試みとして、年輪情報の解析手段として導入された画像解析システムを使って、1977年と1989年の空中写真を解析し、樹冠部の面積とその分布に注目して12年間の森林景観の変化を検討した。その検討をもとに、今後の計画に対する若干の提案とこの解析手段の可能性を論じた。御意見、御批判をお聞かせ願いたい。