北海道大学演習林試験年報;第10号

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作業道側溝の洗掘防止法II : 生コンクリートのベタ打の試み

山ノ内, 誠;小林, 信;桝本, 浩志

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/72952

Abstract

天塩地方演習林(以下当林)の作業道新設は、昭和16年の8線沢作業道(当時は自動車道)に始まり、平成3年3月末現在、総延長約250kmに達している。その内、蛇紋岩地帯のある河東地区には123km作設され、そのほとんどが側溝を有する構造になっている。試験年報第6号に記されているとおり、当林の蛇紋岩質土壌は春先の融雪水や豪雨などにより地表面の細粒質粒子だけが選択的に流されるため、線状に深く侵食され易いというのが特徴である。そのため、当林の場合横断排水を120m前後に1箇所作設(場所によっては70m程度)しても、上記のような蛇紋岩風化物の性質上横断側溝の侵蝕が止まらない状況にある。そこでこのような林道側溝の侵食防止法の一つとして、試験年報第6号では最も侵蝕され易い側溝の勾配を緩和し、流速をゆるくする事で、侵蝕を防止する工法を報告した。今回は、それとは異なる側溝の洗掘防止法としてコンクリートのべた打ちの試みについて紹介する。

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