北海道大学演習林試験年報;第11号

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年輪情報の利用に関する研究II

野田, 真人;安江, 恒

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/73170

Abstract

樹木の年輪幅には広い地域にわたる共通する成長変動すなわち年輪幅変動相似地域(相似地域)が認められることを昨年の報告(I)でふれた。西日本に生育するヒノキ・スギの人工林の場合、相似地域の分布は500km以上離れた地点間の時系列年輪幅に統計的な有意水準が認められる。このような相似地域の考え方を天然林へ応用することの可否について、アカエゾマツを対象にその検証を試みた。その結果、プロット間の距離は約300mと非常に近くに生育する個体という限られた条件であるが統計的に高い有意水準が確認できたので報告する。

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