公的施設を活用した地域の物流効率化施策について
清水, 敏史
Permalink : http://hdl.handle.net/2115/81001
KEYWORDS : 生産空間;物流施策;地域の物流改善;公的施設のストック効果
Abstract
国土交通省北海道開発局開発監理部開発調査課では令和元年度北海道開発計画調査として,「生
産空間を支える物流インフラ維持に向けた公的施設の利用可能性検討調査」と題する調査を実施し,北
海道の「生産空間」の維持・発展に向け,地方部の物流実態等を把握するとともに,物流の効率化に寄
与する取組の実施に当たっての公的施設の利用可能性について調査・検討している。本論文は,国土交
通省北海道開発局開発監理部開発調査課と同様の目的意識を持つ執筆者が,公的施設を活用した地方部
の物流改善,物流効率化の施策を「個人」として研究するものである。本研究においては,上述した調
査のヒアリング内容から地域の物流課題を抽出し,同じくアンケート結果から地域の物流特性,物流構
造を独自に分析し,地域の物流課題の解決に資する戦略的かつ合理的な物流改善の方向性を導出する。
そして,この物流改善の方向性と整合する形で,公的施設を活用した地域の物流改善,物流効率化施策
を提示することを最終的な目的とする。
結論としては,地域の物流特性,物流構造に基づいて戦略的なストックポイントを構築することで,
地域の強みを生かしながら地域の物流課題の解決を図っていくことができるものと考える。また,物流
へのストック効果の創出を目的として,道の駅や廃校舎などの公的施設をストックポイントとして活用
することを提示する。
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