北海道大学大学院教育学研究院紀要 = Bulletin of Faculty of Education, Hokkaido University;第99号

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北国における運動の生活化と心身の健康度向上―健脚度関連体力とメンタルヘルス向上からの検討―

侘美, 靖

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/14785
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.99.71
KEYWORDS : 北国;運動の生活化;健康増進;健脚度関連体力;メンタルヘルス

Abstract

積雪寒冷気候にある北国では,気象条件の影響により冬期の身体活動量が減少する傾向にある。健康寿命の延伸や高いレベルのQuality of Lifeを獲得・維持するためには,北国でも通年継続可能な運動・スポーツを生活に定着させ,活動的なライフスタイルを形成することが重要とされている。北海道内で広く実施されている温水プールを活用した水中運動教室参加者,YOSAKOIソーラン祭り参加者,北海道発祥の軽スポーツであるミニバレー愛好者を対象に,運動継続による健脚度関連体力,転倒予防や冬道歩行の自信の程度,さらに感情やストレスなどのメンタルヘルス指標の変化を測定調査した。その結果,楽しみながら自分の体力に合わせて実施できるこれらの運動を3ヶ月以上続けることにより,心身の健康度向上が認められた。また,動的バランス能力ならびに冬道歩行や転倒予防への自信にも改善効果が期待されることが明らかとなった。

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