北海道大学大学院教育学研究院紀要 = Bulletin of Faculty of Education, Hokkaido University;第114号

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アルペンスキー競技大回転種目における技術・戦術構造について

近藤, 雄一郎

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/48185
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.114.41
KEYWORDS : アルペンスキー競技;競技構造;技術的特質;技術・戦術構造

Abstract

【要旨】本研究はアルペンスキー競技の競技構造を示し,アルペンスキー競技大回転種目における技術及び戦術の構造を明らかにすることを目的とした。研究の結果,アルペンスキー競技の競技構造は,競技主体がFISの定める競技規則に従い,気象条件や雪の状態に対応し,自己の諸特徴に合致した道具を用いて,主体的手段を駆使するという運動手段に規定されながら,旗門が設置され様々な斜度や地形によって構成された競技空間に働きかけるという構造になっていることを明らかにした。そして,アルペンスキー競技の競技空間を「準備期」「開始期」「主要期」「終了期」に分類し,各運動経過別局面における運動課題を達成するための技術及び戦術を明確化し,構造的に明らかにした。本研究でアルペンスキー競技の技術・戦術構造を明確化したことは,段階的・系統的な指導理論を構築する際に,指導内容となる技術及び戦術を適切に抽出するためにも意義がある。

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