現代日本における金融の衰退
濱田, 康行
Permalink : http://hdl.handle.net/2115/77792
KEYWORDS : 地方金融;貨幣の貸付;資本の貸付;金融経済と実物経済;地方創生
Abstract
日本の地方金融機関をとりまく状況は厳しさを増している。
この問題を原理的に考えるために,二つの予備的考察をする。一つは,金融の果たす本来的役割であり,それは物理学のエネルギーについての式F=mvとの相似で説明できる。二つ目は,金融経済と実物経済の関係である。
二つの考察から主張できるのは,金融の役割や意義が失われたのではなく,資本主義という体制にある限り,普遍的な存在意義を持つということである。
このことを確認した上で,目下の危機に対する諸機関の対応,動きを概観し,根本的な対応になっていないことを示す。
補論として,北海道の信用金庫の最近10年間の動きを解析し,地方創生に貢献する可能性を示す。
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