經濟學研究 = The economic studies;第69巻第2号

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戦後ベトナムからの「引揚げ」と「残留」調査から : 資料の検討と課題

湯山, 英子

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/77851
KEYWORDS : ベトナム;仏領インドシナ(仏印);第二次世界大戦;引揚げ;残留;残留日本兵;残留日本人;台湾

Abstract

本稿では,戦後ベトナムからの「引揚げ」と「残留」に関する調査で得られた,関連資料の所在を提示し,それら資料の検討を行うものである。本研究の大きな目的は,第2次世界大戦後ベトナム(場合によっては,仏印と記する)からの「日本人」引揚げの過程および全体像を解明することにある。そのため,次の4つにそって,調査・研究を進めている。①可能な限り数量的に確認することで全体像の把握をする。②個別体験の集約・集積によって,(個々の経験を)全体における位置づけをする。これによって③戦前,戦時期の再検討と④「人の移動」の通史を構築することが可能になる。初段階として,上記①と②を明らかにするにあたり,どういった関連資料があるのか,最近のアーカイブス公開状況を踏まえて,その部分をまずは示しておきたい。

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