北海道大学大学院教育学研究院紀要 = Bulletin of Faculty of Education, Hokkaido University;第101号

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炭鉱企業におけるスポーツの展開III (戦後隆盛期) : 北海道炭礦汽船株式会社の事例

畠山, 孝子

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/20491
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.101.201
KEYWORDS : 夕張市;北炭;企業スポーツ

Abstract

本研究の目的は,北海道炭礦汽船株式会社の事例をもとに,炭鉱企業スポーツの実態を,社内機関紙(『炭光』)から明らかにすることである。とくに本稿では,戦後まもなくの時期に(1947年~1960年)社長杯スポーツ(オール北炭)大会が開始された経緯をたどる。その背景には,戦前から続く重役カップといった企業スポーツの物的資源(施設・設備等)や人的文化的資源の連続する側面がみられた。それは,全従業員とその家族を含む形で実施され,職場内におけるスポーツ交流促進にも結びついていたと考えられる。しかしその後は,炭鉱企業を巡る環境の変化に歩調を合わせるように,『炭光』におけるスポーツ関連記事は減少の一途をたどることになる。

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