研究論集 = Research Journal of the Graduate School of Humanities and Human Sciences;第10号

FONT SIZE:  S M L

修復腎移植から見たインフォームド・コンセントの限界

村松, 哲夫

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/44595
KEYWORDS : 修復腎移植;インフォームド・コンセント;医師の説明;患者・被験者の自由意思;臨床試験

Abstract

修復腎移植のような医学的に妥当性が疑われるような治療方法は、現在、臨床試験として実施されている。これは厚生労働省の認可を受けており、公的機関がこれを差し止めることは難しい。ドナー志願者、レシピエント志願者がインフォームド・コンセントとしての拒否権を発動するのに期待されるが、一方で、両者には発動しない自由もある。後者の場合に至れば、このような方法を止める手立てはない。インフォームド・コンセントにおいて、説明は枢要な要素である。臨床試験においても、医師の説明に不備があるべきではない。

FULL TEXT:PDF