『傾いた弧』論争から考える芸術の公共性
坪田, 織江
Permalink : http://hdl.handle.net/2115/54063
KEYWORDS : 傾いた弧;芸術;公共性;論争
Abstract
本稿は,1960年代から80年代までのアメリカのパブリック・アートの具体
的事例の検討をもとに,芸術の公共性についての一見解を得ることを目的と
する。この時期のパブリック・アート事例としてとりわけ象徴的なのは,1981
年にニューヨークに設置されたリチャード・セラによる彫刻作品『傾いた弧』
である。本作品をめぐり撤去論争が巻き起こり,その後の連邦政府によるパ
ブリック・アート政策に影響を与えた。本稿ではこの論争に注目し,一般市
民と作品との関わりの観点から,芸術の公共性について分析・考察を行う。
FULL TEXT:PDF