実践報告 : 土曜教室から出発して
川合, 理恵
Permalink : http://hdl.handle.net/2115/61006
JaLCDOI : 10.14943/b.edu.124.123
KEYWORDS : 個別の教育的ニーズ;相互援助関係;自己肯定感
Abstract
私は,北大土曜教室での2年間あまり学びの後,札幌市内の中学校の特別支援学級で子ども達と関わっている。土曜教室では,何らかの学びにくさや生きにくさを感じつつ成長している子ども達と時間を共にすることで,子ども達と接する際の心の在り方や,保護者の思いに寄り添う姿勢など,多くのことを学ぶことができた。中学校で教師として子ども達と関わるようになり,より多くの時間を過ごすことができるというメリットの反面,見取りや関わりが粗くなってしまうというデメリットがあると感じた。何より,「特別支援教育」が言葉としては浸透してきているものの,実際は対象と場を特定したものと捉えられがちで,子どものニーズに応じた支援をすることの難しさを感じた。私が勤務したある中学校の特別支援学級に在籍する子ども達との関わりを中心に,土曜教室とのギャップとそれを埋めるための工夫について述べる。
FULL TEXT:PDF