子ども発達臨床研究 = The Annual Report of Research and Clinical Center for Child Development;第5号

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自閉症スペクトラム障害のある子どものADHD傾向の有無によるWISC-認知プロフィールの特徴

飯利, 知恵子;岡田, 智

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/54978
JaLCDOI : 10.14943/rcccd.5.31
KEYWORDS : WISC-IV;自閉症スペクトラム障害;認知プロフィール

Abstract

2011年に国際的に最も頻繁に活用されている心理検査であるWISCの第4版(以下WISC-IV)が出版された。本稿では、自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorders:以下ASD)のWISC-IVプロフィールをADHDの重複の有無に焦点を当てて検討した。結果、本研究では従来報告されていたものとは異なるプロフィールが得られた。データ収集の際のASD判断基準の曖昧さなどいくつか課題も見られ、今後追って検討していくことが必要であった。また、ASDをはじめとする発達障害のある子どもを理解するためには、検査における各臨床群に特徴的な認知プロフィールとともに、日常場面や検査場面での行動観察や聞き取り等、質的なアセスメントも含めて幅広い観点から捉えること、WISC-IVの解釈システムの構築が必要であることが議論された。

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