子ども発達臨床研究 = The Annual Report of Research and Clinical Center for Child Development;第7号

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日本版WISC-Ⅳにおける検査行動アセスメントの意義と実践的課題 : 検査行動チェックリストの試作と事例による検討

岡田, 智;田邊, 李江;飯利, 知恵子;小林, 玄;鳥居, 深雪

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/58516
JaLCDOI : 10.14943/rcccd.7.23
KEYWORDS : WISC-IV;検査行動;検査行動チェックリスト;臨床的有用性;実践的課題;Test Behavior;Test Behavior Checklist;Clinical Utility;Practical Problems

Abstract

本研究では、WISC-IVの解釈にかかわる実践的課題を概観し、検査の測定値の解釈を裏付けるため、そして、検査の測定値にあらわれない特性や状態を把握するための検査行動のアセスメントの構築が必要であることを示した。これまで作成されたアセスメントツールを参考にしつつ、さらに、発達障害の特性の把握の視点も新たに取り入れ、検査行動チェックリストを作成した。事例研究では、2事例のみであったので一般化することには限界があるが、検査行動アセスメントの臨床的有用性について確認ができた。しかし、検査行動チェックリストを臨床適用するためには、その尺度自体の精度について検討する必要がある。今後の課題として、臨床的有用性を重要な観点としつつ、「セッション内妥当性」「セッション外妥当性」を検証していくことが挙げられた。

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