子ども発達臨床研究 = The Annual Report of Research and Clinical Center for Child Development;第9号

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高等学校における特別支援教育の現状と課題⑴ : 北海道の高等学校を対象とする実態調査から

関, あゆみ;姫野, 完治;安達, 潤;近藤, 健一郎

Permalink : http://hdl.handle.net/2115/64997
JaLCDOI : 10.14943/rcccd.9.13
KEYWORDS : 特別支援教育;高等学校;実態調査

Abstract

本研究では、高校における特別支援教育の実態とニーズを把握し、今後の教職課程の参考とするため、北海道内の公立および私立の高等学校、高等専門学校161校を対象とし、高校における特別な教育的支援を必要とする生徒への支援について実態調査を行った。定時制高校や卒業生の大多数が就職する高校に加え、生徒数の少ない小規模校に「教育上特別な支援を必要としている生徒」が多く在籍していることが明らかとなった。支援を必要としている生徒の在籍状況により生徒の実態に違いが認められた。また、支援を必要としている生徒が多く在籍している学校ほど、さまざまな支援に取り組んでいることが明らかとなった。近年、高等学校における特別支援教育の整備が急速に進められているが、地域や学校の実態に応じた支援体制作りが行える制度の柔軟さが必要と考えられる。

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