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藻場を中心とした浅海生態系の管理方式の検討

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Please use this identifier to cite or link to this item:http://hdl.handle.net/2115/35490

Title: 藻場を中心とした浅海生態系の管理方式の検討
Authors: 敷田, 麻実 Browse this author →KAKEN DB
Issue Date: 29-Mar-2003
Citation: 日本藻類学会第27回大会. 平成15年3月27日~平成15年3月30日. 津市
Abstract: 藻場を含めた浅海は、重要な沿岸域生態系で、水産業ばかりではなく、身近な環境としても価値が再認識されはじめている。しかしその一方で藻場の破壊や喪失は続いており、藻場を今後どう保全するのかが課題となっている。その際には、手を触れない保護ではなく、藻場の持続可能な利用が望ましいが、藻場の保全が主張される一方で、現在その具体的な方法論は十分議論されているとは言えない。そこで、藻場を含む浅海生態系の管理に、最近注目されているエコシステムアプローチを導入すること、つまり沿岸域における「エコシステムマネジメント」の実現を提唱したい。エコシステムアブローチは、人間活動も含めた生態系は絶えず変化し、そのすべてを人間は理解できないが、科学的な知見に基づき、モニタリングしながら順応的に利用や管理することが必要であると言う前提に基づいている。その際には、生態系が常に変化し、また利用や管理する側の藻場に関する「知識」も変化することを前提に、管理システムも変化させるアダプティプマネジメント(順応的管理)が必要である。それは、固定した管理方式ではなく、変化に対応できる「柔軟な管理」である。そして、それを可能とするには、管理の仕組みを常に更新する必要性から、新たな管理システムの創造、つまり知識を創造することも視野に入れる必要がある。その結果、管理システムは、単に生物としての藻場の管理から、管理のシステム自体を創造するナレッジマネジメントへ発展するだろう。その際には、科学的な知識以外の行政的知識や地域の生活知(市民知)も含めて、多様な知識の融合による沿岸域管理システムを創造することが課題であろう。それが藻場を含めた浅海生態系の管理の管理を実現する。
Description: 要旨の出典:日本藻類学会第27回大会プログラム. 日本藻類学会. 2003. p.81
Conference Name: 日本藻類学会大会
Conference Sequence: 27
Conference Place: 津市
Type: conference presentation
URI: http://hdl.handle.net/2115/35490
Appears in Collections:観光学高等研究センター (Center for Advanced Tourism Studies) > 雑誌発表論文等 (Peer-reviewed Journal Articles, etc)

Submitter: 敷田 麻実

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