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Studies on the pathogenicity and vaccine development of H5N1 highly pathogenic avian influenza virus strains

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Please use this identifier to cite or link to this item:https://doi.org/10.14943/doctoral.k8865

Title: Studies on the pathogenicity and vaccine development of H5N1 highly pathogenic avian influenza virus strains
Other Titles: H5N1 高病原性鳥インフルエンザウイルスの病原性およびワクチン開発に関する研究
Authors: Isoda, Norikazu1 Browse this author
Authors(alt): 磯田, 典和1
Issue Date: 25-Dec-2008
Publisher: Hokkaido University
Abstract: 1997 年香港で発生して以来、H5N1 ウイルスによる高病原性鳥インフルエンザの発生が続いている。筆者は2004 年、日本で発生した高病原性鳥インフルエンザの病原ウイルスであるA/chicken/Yamaguchi/7/2004 (H5N1) (山口株) および、2005 年モンゴルのErkhel 湖で発見されたオオハクチョウの斃死体から分離された高病原性鳥インフルエンザウイルス、A/whooper swan/Mongolia/3/2005(H5N1) (モンゴル株) の鳥類および哺乳動物に対する病原性を実験室内で確認した。山口株は調べた4 つの鳥類に対して高い病原性を示し、全身感染を起こすことが分かった。しかし、マウスに対する病原性は低く、ミニブタには感染しなかった。モンゴル株は、山口株に対する感受性が低かった幼ガモおよびマウスに高い病原性を示し、さらにミニブタには感染することが確認された。これらの結果から、山口株は鳥類に対して非常に高い病原性を示すが、哺乳類には病原性が低いものと考えられる。またモンゴル株は山口株よりも多くの種類の動物に対して病原性を示し、ミニブタに感染することから、公衆衛生上非常に重要であることが示唆された。次にH5 ウイルスによる高病原性鳥インフルエンザに対して有効なワクチンの開発およびその評価を行った。高病原性鳥インフルエンザの防疫の基本は摘発淘汰であるが、防圧困難な非常時に備え、高力価のワクチンを開発および備蓄することが必要である。そこで筆者はH5N2 およびH7N1 亜型の2 株の非病原性ウイルスからH5N1 亜型の遺伝子再集合ウイルスを実験室内で作出し、それをワクチン株とした。ワクチン株を鶏胚尿膜腔内に接種して得た尿液のウイルスを不活化し、256.512HA/0.1ml 相当の油中水型ワクチンを試製した。ワクチン0.5ml をニワトリ4 週齢のニワトリの下脚部筋肉内に1 回注射し、免疫3 週後にワクチン株と抗原性が類似する山口株または抗原性が異なるモンゴル株で攻撃したところ、いずれの場合もニワトリは臨床症状を示すことなく14 日間耐過した。さらに、免疫後の日数が異なるニワトリに、HPAI ウイルス株にて攻撃したところ、ワクチン接種後6 日以内のニワトリは攻撃ウイルスにより全て死亡したが、ワクチン接種8 日目のニワトリはHI 抗体が検出されないにも関わらず、HPAI ウイルスの攻撃に対して耐過した。これらの結果から、本ワクチンはアジアで近年流行している高病原性鳥インフルエンザの病原ウイルスに有効であり、発症防御効果も接種8 日目から確認されたことから、緊急用ワクチンとして有用であることが判った。
Conffering University: 北海道大学
Degree Report Number: 甲第8865号
Degree Level: 博士
Degree Discipline: 獣医学
Type: theses (doctoral)
URI: http://hdl.handle.net/2115/39062
Appears in Collections:学位論文 (Theses) > 博士 (獣医学)

Submitter: 磯田 典和

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