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中国静脈ビジネスの新しい展開
Title: | 中国静脈ビジネスの新しい展開 |
Other Titles: | New Development of the Venous Business in China |
Authors: | 細田, 衛士1 Browse this author | 染野, 憲治2 Browse this author |
Authors(alt): | Hosoda, Eiji1 | Someno, Kenji2 |
Keywords: | インフォーマルセクター | 静脈経済 | 制度的インフラストラクチャー | 工業園区 | 以旧換新 | 家電リサイクル |
Issue Date: | 24-Jan-2014 |
Publisher: | 北海道大学大学院経済学研究科 |
Journal Title: | 經濟學研究 |
Journal Title(alt): | Economic Studies |
Volume: | 63 |
Issue: | 2 |
Start Page: | 13 |
End Page: | 27 |
Abstract: | 中国は1990年代以降の経済の発展に伴い,使用済みになった製品・部品・素材など(「静脈資源」)の回収・物流・再資源化などに関わるいわゆる静脈経済も著しく発展,成長をした。本稿は,中国における静脈経済の変化を具体的事例に従って分析し,同時に克服すべき課題を指摘することを目的としている。また,健全で円滑な資源の循環利用のための制度的インフラストラクチャーの整備の方向性についても論じる。中国の静脈産業はインフォーマルセクターが中心であることから多くの問題点を抱えている。中国の中央政府は,静脈産業をフォーマル化するため法制度の整備や工業園区の開発などを行ってきた。その結果,近年,インフォーマルセクターがフォーマル化していく変化が見受けられる。本稿では制度的インフラストラクチャーの整備の具体例として以旧換新と家電リサイクル法に着目した。中国の家電リサイクルのシステムは,ハードローの整備や工業園区などのインフラ整備によりフォーマル化が進めているが,環境汚染防止に対する措置の遅れや制度的インフラストラクチャーが機能するためのソフトロー,ガバナビリティの不足といった課題も残されている。このため,フォーマルとインフォーマルの活動が並存し,市場が分割される可能性を明らかにしている。この中国の制度的インフラストラクチャーの改善に日本の経験が生かされれば,中国の静脈産業も成長し,日中双方に利益が生じることを指摘した。 |
Type: | bulletin (article) |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/54573 |
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