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ロシアの石油・ガス東方戦略
Title: | ロシアの石油・ガス東方戦略 |
Other Titles: | Russia's Oil and Gas Strategy toward Eastern Regions and Asia-Pacific Countries |
Authors: | 栗田, 抄苗1 Browse this author |
Authors(alt): | Kurita, Sanae1 |
Keywords: | ロシア | 原油 | ガス | 東シベリア | 極東 | 北東アジア |
Issue Date: | 24-Jan-2014 |
Publisher: | 北海道大学大学院経済学研究科 |
Journal Title: | 經濟學研究 |
Journal Title(alt): | Economic Studies |
Volume: | 63 |
Issue: | 2 |
Start Page: | 111 |
End Page: | 121 |
Abstract: | ロシアは原油・ガス輸出に依存した経済構造からの脱却,産業の高度化,高付加価値製品の輸出を課題としているが,有効な改善策を打ち出せていない。さらに近年は,国際油価が高止まりしているにもかかわらず,同国の経済成長は鈍化しており,原油ガス輸出による経済成長・拡大モデルの限界に直面しており,対策が急がれる。ロシアにとって,同国の東シベリア・極東の立ち遅れた社会・経済発展の基盤として,同地域の資源開発は重視されている。その際,人口増及び需要の大幅な拡大が期待される中国を擁する北東アジア全体をマーケットとした中長期的な開発構想が必要であろう。東シベリア・極東の原油プロジェクトについては,東シベリア-太平洋原油パイプライン完成により輸送インフラが整い,追加供給力の確保が課題である。他方,同地域のガスプロジェクトについては,PSAプロジェクト以外では供給力不足あるいは輸送インフラの未整備など課題は多い。また,現時点ではどのプロジェクトを実行するか決定されておらず,ガス開発を取り巻く複数の不確定要素も存在し,原油プロジェクトに比べて将来の見通しは不明瞭である。 |
Type: | bulletin (article) |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/54579 |
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