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Treatment of rabies by intrathecal immunization and pathogenesis of myocardial necrosis in rabid rabbits

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この文献には次のDOIがあります:http://doi.org/10.14943/doctoral.k11278
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タイトル: Treatment of rabies by intrathecal immunization and pathogenesis of myocardial necrosis in rabid rabbits
その他のタイトル: 鞘内免疫による狂犬病の治療と狂犬病発症ウサギに見られた心筋症の病理発生
著者: Kesdangsakonwut, Sawang 著作を一覧する
発行日: 2014年 3月25日
抄録: 狂犬病は致死的な人獣共通感染症で、現在もなお有効な治療法がない。本研究室ではこれまでに鞘内免疫の前に皮下免疫を施すと鞘内免疫単独よりも高い抗体価をより迅速に脳脊髄液に誘導すること、脳からの狂犬病ウイルス排除に重要な脳脊髄液中和抗体は末梢血中抗体および中枢神経組織で産生された抗体の2つの起源を持つことを報告してきた。これらの結果に基づき、私は、鞘内免疫を用いて狂犬病を治療できるのではないかと考えた。第1章では、固定毒狂犬病ウイルス接種4~8日後に神経筋症状を呈した10羽のウサギを用いて実験を行った。皮下免疫のみを行った3羽中1羽および皮下免疫後鞘内免疫を行った4羽中4羽はウイルス接種後11~18日後から重篤な神経症状から回復し、外部刺激への反応と飲食を再開し、実験終了後まで生残したが、それらの5例を除く全例がウイルス接種後8~12日以内に斃死した。生残したウサギの中枢神経組織ではウイルスが排除されており、それには液性および細胞性免疫が関与していると推測された。本実験では、完全な回復には至らなかったものの、鞘内免疫によって狂犬病発症個体の延命が可能であることが証明され、この知見は新規狂犬病治療法開発の礎になると思われた。第2章では、固定毒狂犬病ウイルス接種に起因する脳病変を有するウサギは、カテコールアミン過分泌に特徴的な収縮帯壊死を伴う心筋壊死に陥ることを発見し、その発生機序を検討した。各ウサギの心筋病変の程度は脳病変のそれにほぼ比例しており、どの症例においても心筋への狂犬病ウイルス感染は認められなかった。さらに、心筋病変の発生は麻酔薬の投与回数および投与量と無関係であった。これらの所見から、狂犬病罹患ウサギの心筋壊死は神経原性心筋症であると結論された。結論として、本研究では、鞘内免疫によって狂犬病を治療出来る可能性があるが、現在のプロトコールでは不完全であり、更なる改善を要すること、狂犬病の併発症として神経原性心筋症が発生することを明らかにした。
学位授与機関: Hokkaido University(北海道大学)
学位の報告番号: 甲第11278号
取得学位の種別: 博士
取得学位の分野: 獣医学
取得学位の審査委員: (主査) 特任教授 梅村 孝司, 特任教授 喜田 宏, 教授 澤 洋文, 教授 木村 享史
学位審査の研究科等: 獣医学研究科(獣医学専攻)
資料タイプ: theses (doctoral)
URI: http://hdl.handle.net/2115/56157
出現コレクション:獣医学研究科(Graduate School of Veterinary Medicine)
博士 (獣医学)

 

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