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W. カニンガムにおける理論と歴史

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Please use this identifier to cite or link to this item:http://hdl.handle.net/2115/5833

Title: W. カニンガムにおける理論と歴史
Other Titles: W. Cunningham on Theory and History
Authors: 佐々木, 憲介1 Browse this author →KAKEN DB
Authors(alt): SASAKI, Kensuke1
Keywords: イギリス歴史学派
方法論争
歴史的方法
経済史
アルフレッド・マーシャル
Issue Date: 9-Mar-2006
Publisher: 北海道大学大学院経済学研究科
Journal Title: 經濟學研究
Volume: 55
Issue: 4
Start Page: 43
End Page: 64
Abstract: ウィリアム・カニンガム(William Cunningham, 1849-1919)は,イギリス歴史学派を代表する論者の一人として経済学史上に名を残し,また経済史という学問分野を確立する上で功績のあった人物として知られている。カニンガムは1890年代初頭に,A.マーシャルと激しい論争を行うのであるが,その論争を中心に,カニンガムの経済学方法論を考察することが本稿の課題である。次の2点において,カニンガムの功績が認められる。第1に,カニンガムは,歴史的事実の観察を行うためには理論的枠組みが必要だということを認めた。このことは,すでにトインビーが示唆していたことではあったが,歴史的研究の手続きとして明らかにしたのはカニンガムであった。第 2に,カニンガムは,個性的出来事の説明が歴史的研究の課題であることを明示した。理論的方法は,経済的原因を孤立化し,他の事情が同じ場合に,その原因がどのような結果をもたらすかを考察するが,歴史的方法は,現実に起こった経済現象に注目し,それをもたらした諸要因を明らかにする。カニンガムによれば,理論的方法と歴史的方法の相違は,まさにここにあるというのである。
Type: bulletin (article)
URI: http://hdl.handle.net/2115/5833
Appears in Collections:經濟學研究 = The economic studies > 第55巻第4号

Submitter: 佐々木 憲介

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