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1株当り利益の計算及び開示
Title: | 1株当り利益の計算及び開示 |
Other Titles: | Computation and Reporting of Earnings per Share |
Authors: | 久保, 淳司1 Browse this author →KAKEN DB |
Authors(alt): | KUBO, Junji1 |
Issue Date: | 10-Jun-2004 |
Publisher: | 北海道大学大学院経済学研究科 |
Journal Title: | 經濟學研究 |
Volume: | 54 |
Issue: | 1 |
Start Page: | 49 |
End Page: | 72 |
Abstract: | 本稿は、企業会計基準第2号とIASB 33、SFAS 128 の比較分析を行ったものである。比較分析を通じて、「基準」と、IASB 33 やSFAS 128 とでは、EPS の表示場所、複数の1株当り金額表示の有無、コントロールナンバー概念の有無、株式分割等に関する遡及修正再表示の有無、後発事象の織り込みの有無といった差異が明らかになった。これらの差異の原因は、財務報告全体におけるEPS の位置づけの相違に帰することができる。IASB 33 やSFAS 128 では、EPS を損益計算書本体で表示すべき会計数値としている。しかも、EPS がボトムラインとして損益計算書の内容を決定しているのである。これに対して、わが国ではEPS を会計外の指標ととらえているため、損益計算書本体とEPS は切り離されている。「基準」とIASB 33 やSFAS 128 との差異をなくすには、EPS を「会計数値」ととらえることが第1歩になる。しかし、EPS を会計数値ととらえることは、わが国の会計制度の全体を根底から見直すことにつながる重大な1歩になる。今後のEPS 会計基準の改定にあたっては、会計制度全般における十分な検討が必要なのである。 |
Type: | bulletin (article) |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/6026 |
Appears in Collections: | 經濟學研究 = The economic studies > 第54巻第1号
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Submitter: 久保 淳司
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