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エゾマツはどこで発芽する? : 天然林における発芽に適した条件の検討

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Please use this identifier to cite or link to this item:http://hdl.handle.net/2115/71418

Title: エゾマツはどこで発芽する? : 天然林における発芽に適した条件の検討
Authors: 飯島, 勇人 Browse this author
渋谷, 正人 Browse this author →KAKEN DB
Issue Date: 2008
Publisher: 北海道林木育種協会
Journal Title: 北海道の林木育種
Volume: 51
Issue: 1
Start Page: 20
End Page: 23
Abstract: はじめに: エゾマツ(Picea jezoensis Carr.)は北海道の天然林の主要樹種であり、かつ重要な木材資源である。エゾマツは造林が困難であるにも関わらず、天然林で伐採が進んだため、資源量は大きく減少した(8)。そのため、エゾマツを育成する重要性が指摘されている(1)が、近年造林はほとんど行われていない(9)ため、エゾマツの天然更新に適した条件を明らかにし、天然更新を活用することが重要である。エゾマツの天然更新については、これまでにも、実生の発生が見られるのは倒木など一部の特殊立地であること(12,13)、倒木間で更新本数にかなりの違いが見られること(7,16)が指摘されている。つまり、エゾマツの天然更新が可能な立地は制限されているとはいえ、その立地条件を明らかにすることができれば、天然更新を利用したエゾマツの育成が可能になると考えられる。天然更新の中でも発芽は環境条件の影響を強く受ける段階であり、エゾマツの発芽に適した条件を明らかにすることは、天然更新を促進する上で重要であるといえる。倒木上で種子が発芽するためには、散布された種子が倒木上に保持され、さらに発芽可能な条件が形成される必要がある。倒木上での種子の保持に影響する環境条件として、倒木表面の形、倒木の硬さ、倒木上のコケ群落(以下コケとする)の有無があげられる。Harmon(4)は倒木更新する針葉樹の種子について、倒木の樹皮の形態の違いやコケの有無による種子の保持率の違いを調査し、3ヶ月後の種子の保持率に違いがあることを示した。また、倒木の硬さやコケの有無は、倒木に落下した種子のはじかれやすさに影響すると考えられる。一方、発芽に影響する環境条件として、コケの高さ、更新立地の硬さ、明るさ、他個体による被陰が考えられる。コケは更新立地の水分を保持する役割がある(6,16)一方で、大きすぎる場合はコケの植物体内に種子を補足して乾燥させてしまう可能性が指摘されている(5)。更新立地の硬さは、発芽した種子から生じた幼根の伸長の良否に影響すると考えられる(11)。明るさや他個体による被陰は、種子へ到達する光の量に影響する要因である。天然林ではこれらの環境条件が同時に発芽に影響するが、これまでの研究では、単独の環境条件の影響を評価したものがほとんであり、天然林におけるエゾマツの発芽に適した環境条件は具体的には明らかではないといえる。また、天然林内では、エゾマツとトドマツ(Abies sachalinensis Masters)が同所的に生育するのが普通である(7,11,16)。このため、両樹種間には競争があると考えられ、動態に影響していると考えられる。以上から本研究では、天然林におけるエゾマツの発芽に適した条件を、トドマツとの関係も考慮して明らかにすることを目的とした。
Type: article
URI: http://hdl.handle.net/2115/71418
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Submitter: 澁谷 正人

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