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天塩地方演習林における水質観測

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1989_1-6.pdf110.4 kBPDFView/Open
Please use this identifier to cite or link to this item:http://hdl.handle.net/2115/72876

Title: 天塩地方演習林における水質観測
Authors: 佐藤, 冬樹 Browse this author
守田, 英明 Browse this author
小林, 信 Browse this author
Issue Date: Mar-1991
Publisher: 北海道大学演習林
Journal Title: 北海道大学演習林試験年報
Volume: 8
Start Page: 12
End Page: 13
Abstract: 大気汚染が地球的規模で進行する中、酸性雨に代表されるような汚染物質の森林や河川の水質への影響が懸念されている。この大気汚染の影響は都市部にとどまらず、それまでの人為の影響のほとんと無かった森林地帯にまでもおよび、森林を広範囲に破壊したり、河川や湖沼の水質を悪化させ、生態系のバランスをくずしていることはヨーロッパや北米での状況から明白である。 一方、日本では都市部における酸性雨の降下に関するデータはあるものの、森林地帯におけるデータの集積はあまり進んでいない。水源地帯である山地源頭部を占める森林に対する、酸性雨の影響や渓流水質の変化などを調べるには長期間の観測が必要である。このことは、交通の便や観測をおこなうことに対する組織的な体制づくりなど、様々な条件をクリアーしてはじめて可能となるものである。この点に関し、北大演習林は水源地域で事業をおこなっており、また大学の研究教育機関として、単なる木材生産を越えた視点で森林を取り扱う研究を事業の中に組み込める自由を持っている。地球環境の危機が叫ばれている今こそ、森林生態系の保全を考慮した施業の確立をめざしてデータを蓄積していくことも、広大な面積を持つ北大演習林の存在意義として重要ではないだろうか。 天塩地方演習林では、以上のような観点を持ちつつ、長期課題およびプロジェクト研究遂行のために降水や渓流水の水質や気象に関する長期観測を開始している。ここでは、降雨と渓流水の水質に関する観測について紹介する。
Type: bulletin (article)
URI: http://hdl.handle.net/2115/72876
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OAI-PMH ( junii2 , jpcoar_1.0 )

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