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北海道大学演習林における降雨の性質について : 全演協: 森林地域の酸性雨等地球環境モニタリングに関連して

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Please use this identifier to cite or link to this item:http://hdl.handle.net/2115/73174

Title: 北海道大学演習林における降雨の性質について : 全演協: 森林地域の酸性雨等地球環境モニタリングに関連して
Authors: 佐藤, 冬樹 Browse this author
Issue Date: Aug-1993
Publisher: 北海道大学演習林
Journal Title: 北海道大学演習林試験年報
Volume: 11
Start Page: 18
End Page: 23
Abstract: 現在北海道大学演習林では演習林内のプロシェクト研究の一つとして、「北海道北部森林帯における水質保全機能について」というテーマを設定し、森林と水質あるいは流出に関する基礎的データを収集する方向で整備を進めている。最近これに関連することとして、全演協ベースで地球環境変動モニタリング体制の整備が図られることになった。その第一段階として、今年度より科学研究費(試験研究A : 代表北大藤原教授)によるプロジェクト(森林地域における酸性雨等地球環境モニタリング体制の確立)も開始されることになっている。このモニタリソグ体制には、酸性降下物や林内雨・樹幹流および土壌水組成の観測などが盛り込まれている。この観測網設立の目的の一つは、環境変動にともなう森林構成の変化によって引き起こされる、大気-森林-土壌-渓流のサイクルの変化を、演習林の特性を活かして長期的な観測スケールで組織的にモニターしていこうというものであり、現在の「プロジェクト研究A」を拡張したものと考えることができる。 この全国規模での研究に北大演習林としても主体的に関わっていく必要がある。そのため、各地方林を結んだ酸性降下物に関するネットワークの整備ということで、特別研究費により酸性降下物採取装置、pH計、EC計を道内各林に配置し、一部の演習林(札幌・苫小牧)からは少しずつ試料も集まりだしている。北大演習林における酸性降下物の観測網が動き出すためには各地方林の協力が必要となることから、参考までに試料の集まっている地方林に関するデータの一部を紹介しておく。この観測体制は、伐採のみにとらわれない演習林の試験研究の方向を考える上でも重要なものであり、各地方林においてもこの目的を理解しながら、酸性降下物の採取と渓流水の採取を最低限行っていく方向でプロジェクト研究を進めることを期待したい。
Type: bulletin (article)
URI: http://hdl.handle.net/2115/73174
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