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睡眠時ブラキシズム時の閉口筋活動相における開口筋活動レベルと活動パターン
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Title: | 睡眠時ブラキシズム時の閉口筋活動相における開口筋活動レベルと活動パターン |
Other Titles: | Amplitude and patterns of jaw opening muscle activity during active phase of jaw closing muscles in sleep bruxism |
Authors: | 前田, 正名 Browse this author |
Keywords: | 睡眠時ブラキシズム | 共収縮 | 開口筋 | 閉口筋 | ポリソムノグラフィ |
Issue Date: | 25-Mar-2019 |
Publisher: | Hokkaido University |
Abstract: | 睡眠時ブラキシズム(SB)は歯ぎしりやくいしばりに特徴づけられた反復性の筋活動である.SBの筋電図における典型的な波形であるrhythmic masticatory muscle activity(RMMA)は咀嚼に類似の律動性咀嚼筋活動であるが,開口筋が閉口筋活動相で収縮するという咀嚼とは異なった特徴(共収縮)があると述べられている.しかし,これまでSB時の閉口筋活動相における開口筋活動レベルを定量的に解析した研究はない.本研究の目的は典型的なSB波形であるRMMA 時の閉口筋活動相における開口筋の活動状態を解析し,さらにガム咀嚼時と比較することで,SB時の開口筋活動レベルと活動パターンを解明することである.被験者は音声・ビデオ付きポリソムノグラフィ検査と咀嚼筋筋電図検査を行った結果,明らかなブラキシズムを認めた15名である.ガム咀嚼時の測定は入眠前のガム咀嚼15 回の波形を抽出した.RMMAの判定は基線2倍以上の振幅であり,phasic burst(持続時間0.25sec≦t<2.0sec)が3秒未満の間隔で連続して3つ以上存在する波形群とした.今回はさらにtonic burst(持続時間2.0sec≦t)を含め,burstが5つ以上存在する波形群を抽出した.その結果,1名はburstが5つ以上含まれるRMMAが認められなかったため以降の解析対象から除外した.RMMA時とガム咀嚼時の閉口筋活動相における開口筋の波形振幅について,最小値,最大値,平均値の比較を行った.RMMA時の閉口筋活動相における開口筋の振幅は非常に小さく,最小値,最大値,平均値全てにおいてガム咀嚼時と比較し,有意に低値を示した(p<0.01).また,RMMA時の閉口筋活動相における開口筋の振幅はガム咀嚼時と比較し,より基線の活動レベルに近い値を示した.典型的なSB波形であるRMMA時の閉口筋活動相における開口筋の活動は,咀嚼時より大きいということはなく,むしろ小さい傾向があることが示された.このことから,RMMAの開閉口筋活動パターンは共収縮とは言い切れないものと考えられた. |
Conffering University: | 北海道大学 |
Degree Report Number: | 甲第13479号 |
Degree Level: | 博士 |
Degree Discipline: | 歯学 |
Examination Committee Members: | (主査) 教授 山口 泰彦, 教授 北川 善政, 教授 舩橋 誠 |
Degree Affiliation: | 歯学研究科(口腔医学専攻) |
Type: | theses (doctoral) |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/77056 |
Appears in Collections: | 課程博士 (Doctorate by way of Advanced Course) > 歯学院(Graduate School of Dental Medicine) 学位論文 (Theses) > 博士 (歯学)
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