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ドイツにおけるキャッシュレス・ペイメント, 信用創造と銀行資産の「架空」性
Title: | ドイツにおけるキャッシュレス・ペイメント, 信用創造と銀行資産の「架空」性 |
Other Titles: | The Cashless Payment, Credit Creation and Fictitiousness of Bank's Assets in Germany |
Authors: | 大矢, 繁夫1 Browse this author |
Authors(alt): | Ohya, Shigeo1 |
Keywords: | キャッシュレス | ペイメント | 信用創造 | 銀行「架空」資産 | 銀行信認不安 | 信用リスク |
Issue Date: | 11-Dec-2008 |
Publisher: | 北海道大学大学院経済学研究科 |
Journal Title: | 經濟學研究 |
Journal Title(alt): | Economic Studies |
Volume: | 58 |
Issue: | 3 |
Start Page: | 1 |
End Page: | 9 |
Abstract: | 商業銀行は、その本質的機能である信用創造によって、資産と負債の両側を同時に膨張させる。そのとき、やがて劣化が必然であるような資産も抱え込む。このことは避けられない。資産劣化は事後に判明するからである。劣化が必然的な資産とは、バブル的に価格上昇した資産やそれを担保にした貸出し等である。銀行の信用創造は、どこまで厳格な資産審査をできるかにもよるが、上のことを避けられない。信用創造は、銀行資産の「架空」化をもたらさざるをえない、という認識である。以上の認識を前提に、本論文では、まずドイツの銀行の信用創造能力の高まりを追った。銀行の信用創造能力を高めるのは、現金取引の縮減であり、それをもたらすキャッシュレス・ペイメントの進展である。まずこの状況を追った。次いで、ドイツの銀行は高められた信用創造能力によって、「架空」資産をいかに抱え込んだかを把握しようとした。銀行は「架空」資産の抱え込みに慎重でありうるとしても、それを完全には回避しえない。そうであるならば、金融当局は、そのことをどのように認識し、対応しようとするのか、最後にこの問題を検討した。 |
Type: | bulletin (article) |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/35093 |
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