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Bird-Lovers in the Boreal Forest : Taking and Saving the Lives of Animals in Interior Alaska
Title: | Bird-Lovers in the Boreal Forest : Taking and Saving the Lives of Animals in Interior Alaska |
Other Titles: | 北方樹林の愛鳥家 : 内陸アラスカにおける動物を殺すこと/生かすこと |
Authors: | Kondo, Shiaki1 Browse this author →KAKEN DB |
Authors(alt): | 近藤, 祉秋1 |
Issue Date: | 2019 |
Publisher: | 早稲田大学文学学術院 大学院文学研究科文化人類学コース |
Journal Title: | 早稲田大学文学学術院文化人類学年報 |
Volume: | 14 |
Start Page: | 37 |
End Page: | 47 |
Abstract: | 本稿は,以前『文化人類学』で発表した研究ノートの英訳版である。本稿は,内陸アラスカ先住民が住むニコライ村において,なぜ古老たちが渡り鳥の残留個体の世話をしていたのかという理由を明らかにしようとする試みである。野鳥の飼育は,アラスカのアサバスカン集団においてすでに報告されているが,先行研究は渡り鳥の残留個体を世話することをめぐる一見矛盾した信念と実践の謎を解いていない。アサバスカン文化は,野生生物をペットとして扱うのは非人間に対する行動規則に反する可能性があるため,望ましくない行為と見なされる場合がある。他方で,アラスカのアサバスカン集団では何らかの利益を求めたり,ただ野鳥を助けたりするために野鳥を飼育してきた。本稿では,以下の点について検討した。(1)なぜ,ユキヒメドリのような夏鳥を保護・飼育することは許されている一方,誤って冬眠から早くさめてしまったクロクマの子どもは殺されたのか,(2)なぜ,夏鳥を飼うのはそれが南に渡っているはずの時期のみとされているのだろうか,(3)狩猟の補助をしたり,子どもに良い影響をもたらしたりするフクロウ科,カラス科,カモ科の鳥と異なり,ホオジロ科の小鳥を飼うことによる利点は報告されていないが,それではなぜ,彼らはそうした小鳥を保護するのか。 |
Type: | article |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/78364 |
Appears in Collections: | アイヌ・先住民研究センター (Center for Ainu and Indigenous Studies) > 雑誌発表論文等 (Peer-reviewed Journal Articles, etc)
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Submitter: 近藤 祉秋
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