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睡眠時無呼吸症候群⽤⼝腔内装置の装着感に関する研究

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Please use this identifier to cite or link to this item:https://doi.org/10.14943/doctoral.k14523
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Title: 睡眠時無呼吸症候群⽤⼝腔内装置の装着感に関する研究
Authors: 水野, 麻梨子 Browse this author
Keywords: 睡眠時無呼吸症候群
口腔内装置
固定型
分離型
ストレス
Issue Date: 25-Mar-2021
Publisher: Hokkaido University
Abstract: [目的]睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の治療法の一つに,口腔内装置(以下OA)の使用がある.OAの治療効果については,多くの論文で一定の効果が示されているが,装置の欠点の一つとして装着時の違和感や精神的負荷が挙げられる.その原因の一つとして,上下顎を完全に固定するタイプ(固定型OA)では,開口が完全に制限されることによる拘束感が考えられている.一方,開口運動が可能なタイプの装置(分離型OA)も存在するが,分離型OAでは上下顎の装置を繋げるコネクターを頬側に取り付ける必要があり,その突出感が上下固定型より大きな違和感を生じる可能性もある.しかしながら,これまで,固定型と分離型で,実際にどの程度,装着感や装着による精神的な負荷に違いがあるのかについての情報は少ない.本研究の目的は,固定型OAと分離型OAそれぞれの装置に対する装着感,さらにそれらの装置装着による精神的ストレスの差異を明らかにすることである.[方法]被験者はボランティアの健常者9名であり,固定型と分離型の両方のOAを製作した.OAの顎位は習慣性開口路上で約5㎜咬合挙上した位置とした.OA非装着時,固定型OA装着時,分離型OA装着時の順にそれぞれ1晩ずつ,計3晩,被験者自宅にて測定した.測定項目は,唾液αアミラーゼ活性,心電図R-R間隔,心理テスト(状態-特性不安尺度,STAI),睡眠の程度の自己評価スコア,使い易さの自覚スコアとした.2週間後に固定型OA装着時,分離型OA装着時の順番を変えて2クール目を行った.[結果]唾液αアミラーゼ活性,心電図R-R間隔,STAIでは結果の測定数値に個人差や施行クール間でばらつきがみられたものの,標準値から外れる程の変化は見られず,固定型,分離型間の有意な差も認められなかった.睡眠の程度の自己評価スコアについては,分離型OAに比較して固定型OAの方が有意に低値であった.使い易さの自覚スコアについても,分離型OAに比較して固定型OAの方が有意に低値であった.[結論]本研究の結果からは,睡眠中のストレスを客観的に反映すると思われる項目(唾液αアミラーゼ活性,心電図R-R間隔)では,固定型,分離型間の差異は示されなかった.一方,主観的な要素の強い項目(睡眠の自覚,使い易さ)では,固定型に比較して分離型の方が優位であることが示された.
Conffering University: 北海道大学
Degree Report Number: 甲第14523号
Degree Level: 博士
Degree Discipline: 歯学
Examination Committee Members: (主査) 教授 山口 泰彦, 教授 横山 敦郎, 教授 舩橋 誠
Degree Affiliation: 歯学院(口腔医学専攻)
Type: theses (doctoral)
URI: http://hdl.handle.net/2115/89347
Appears in Collections:課程博士 (Doctorate by way of Advanced Course) > 歯学院(Graduate School of Dental Medicine)
学位論文 (Theses) > 博士 (歯学)

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