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ニューヨーク市のアフリカ人埋葬地プロジェクト : 生物考古学におけるより高い倫理基準を求めて

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Please use this identifier to cite or link to this item:https://doi.org/10.14943/Jais.4.213

Title: ニューヨーク市のアフリカ人埋葬地プロジェクト : 生物考古学におけるより高い倫理基準を求めて
Authors: ブレイキー, マイケル L Browse this author
Issue Date: 29-Mar-2024
Publisher: 北海道大学アイヌ・先住民研究センター
Journal Title: アイヌ・先住民研究
Journal Title(alt): Journal of Ainu and Indigenous Studies
Aynu Teetawanoankur Kanpinuye
Volume: 4
Start Page: 213
End Page: 232
Abstract: アフリカ系アメリカ人の政治思想と科学的実践は、長い間、アクティヴィズムとパブリックな面をもつ学問の両輪により構成されてきた。 被抑圧者のニーズによって研究が導かれることを求めるこの考え方は、集団の権利を表現するための科学的手段を提供し、多元的民主主義における過去についての議論では、被抑圧者たちの声を高めることになる。ニューヨーク市のアフリカ人埋葬地プロジェクト(1992年~ 2009年)では、公共関与(パブリック・エンゲージメント)とは「クライアントを優先するモデル(clientage model)」がその一例となった。 このプロジェクトでは、人類学者が公共関与を通じて、アフリカ系アメリカ人の子孫となるコミュニティから提案された研究課題を追求し、非常に多様な研究チームを生み出し、倫理を重んじ、生物考古学を刷新し、他に類を見ない洗練された手法と報告書を作成した。科学的中立性とは、客観的に検証不能であるにもかかわらず、啓蒙思想に組み込まれた主観性の否定という信仰により成り立つ。それとは対照的に、このプロジェクトは科学に内在する主観性を認めることが、いかに公共的・科学的利益に結びつくかの例証となっている。この主観性という視点は重要である。 今日、米国歴史保存ナショナル・トラスト[米国の非営利団体](2018年)は、あらゆる遺跡や博物館において、アメリカの歴史を語る上での子孫となるコミュニティのエンパワーメントを支援している。「 クライアントを優先するモデル」は、私たちの世界のどこでも、誰にでも知の民主化に役立つかもしれない。
Type: bulletin (article)
URI: http://hdl.handle.net/2115/91327
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